エンサンブル(Ensembles)
概要
エンサンブルとは、個別にも販売され、かつコレクションの一部としても販売される商品をグループ化する方法です。例えば、ギフトバスケットに含まれる商品などが該当します。たとえば、バスグッズが詰まったギフトバスケットを販売しているとしましょう。このバスケットには、石けんが1〜2個、シャンプーとコンディショナー、ローションが含まれています。これらのアイテムはすべて単体でも販売されており、カタログ内には個別の商品として存在しています。
ここで問題となるのが、これらのアイテムをカタログフィードにどのように記載するかという点です。バスケットに含まれる各商品にはそれぞれ独自のプロダクト ID があり、バスケット自体にもそれとは別の独自のプロダクト ID が割り当てられています。しかし、このバスケットを購入したユーザーは、バスケット内のすべてのアイテムに対して少なくとも部分的な関心を示しており、レコメンドを決定する際にはこの関心を考慮する必要があります。
これを示す方法として、それぞれのアイテムが同時にギフトバスケットの子商品でもあることを記述し、Product Feed File(商品フィードファイル)内の product_parent_id を使用してその関係を定義します。
親商品の ID を使用することで、顧客がエンサンブル商品を購入した際の関心データを収集し、そのエンサンブル内のすべてのアイテムに対してその関心を適用できます。
エンサンブルを使用する予定がある場合は、サイト設定を正しく行うために Algonomy チームと連携するようにしてください。エンサンブルは、エンサンブル自体に親商品 ID を割り当て、その ID を使用して個々の商品が属しているエンサンブルを識別することで機能します。
商品フィードにおけるエンサンブル
前述の例をさらに詳しく見てみましょう。このエンサンブルは、シャンプー、ボディローション、ボディタオル、香り付きキャンドル、ボディウォッシュの5つの個別商品が入ったバスケットです。それぞれの商品には固有のプロダクト ID が割り当てられます。エンサンブルには新たな ID を割り当て、商品フィード送信時にそれを Product Parent ID として指定します。
例えば、ギフトバスケットに「00010」という ID を割り当て、シャンプーには「001」という ID を付けたとしましょう。商品フィードファイルにおいてシャンプーを表す行は以下のようになります:
product_id|name|price|recommendable|image_url|link_url|product_parent_id
001|Scented Shampoo|12.99|true|assets/images/shampoo-001.jpg|products/shampoo-001_ja.html|00010
これでギフトバスケットとシャンプーがリンクされました。このリンクがあることで、ギフトバスケットの購入はその中の各アイテムにも関連付けられ、関心データを共有できるようになります。ただし、シャンプーを単体で購入した場合には、その関心はバスケット全体には波及せず、あくまでもシャンプーに対してのみ反映されます。